両利きになる
両利きになる!?
突拍子のないテーマかもしれませんが、これがとても便利なので練習でもプレーでも意識して、合間にチャレンジして頂きたいスキルです。
私は右利きなのですが、中学校の時にふと思い立って意識し始めました。
良くある、「サウスポーに憧れる」というものだったかも知れませんが。(笑)
実はバレーボールで使える範囲程度のサウスポーはさほど難しくありません。
野球でいう左投げよりも、左打ちよりも簡単だと思います。
私は長年、にわかサウスポー信者だったので野球もそこそこできます。
子ども感丸出しで、バッティングはすっかり左です。パワーはなくても、やっぱり一塁が近い分、内野安打で生き延びるという良くある発想です。
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どうやって両利きに慣れるか?よりも先にメリット,デメリットについてお話ししたいと思います。
※元々サウスポーの方は、右利きを覚える と置き換えてお読みいただければと思います。
【メリット】
- レフト線のスパイク時(トスが右からくる)、トスがネットに近い場合にサウスポーで超クロスに打てる。
- レフト線のスパイク時(トスが右からくる)、トスが伸びてきて、右だと届かない場合にサウスポーだと、まだあと一息粘れる。(ストレート方向に返球できたり)
- ライト線のクイック時(トスが左からくる)、右よりもワンテンポ早くスパイクできる(ブロック率低減)。※これは入るタイミングも早くします。
- 右で打つフォームを取ったとき、通常、前に出した左手を自分側に引き込む動作の反動を利用して右スパイクしますが、左手出したモーションのままサウスポーのクイックorフェイントしてしまいます。(ブロックが完成する前に打てます。演技が必要ですが)
- ワンハンドレシーブの幅と精度があがる。
【デメリット】
- サウスポーを意識し過ぎると動きが鈍る(右の精度まで落ちる)。
ということで、メリットが多く攻撃の幅が広がるのです。
どのように慣れていくか!?
一番大切なことは、“右手で普段やっていることとまったく同じフォームを意識する”ことです。
投げにくいと感じている時はきっとフォームが整っていません。
最初はぎこちなくてもゆっくり,何度も決まったフォームで繰り返すことです。
投げても、スパイクでもワンハンドレシーブでも右手でやるならこうだとイメージします。
そして練習というほどではありませんが、アップや合間の時間に以下メニューで反復していきます。
- 対人キャッチボールなどをする際に、サウスポーで行う。(回数を増やす)
- 対人ができない場合や、最初のころ相手に迷惑かけるなと思ったら壁相手に黙々と投げます。
- プレー以外では、ボール拾いでも何かとサウスポーで行います。
- 壁相手に左手でスパイクします。
最終、個人練習ではこれが効果的です。慣れてくると右→左→右と連続してできるようになります。
まるで踊っているようです。ノリノリです。(笑)
ソフトバレーの連続壁打ちって楽しいです。
硬バレーと違って、思い切り打ちこんでも跳ね返りが弱いのでバンバン連続で打ち込めますから。
一人で黙々と連続打ちしていた時に「ストレス溜まってるの?」と心配されたこともありました。(顔が危機迫っているかのようだったと…恥)
ともあれ、そうやって慣れてきますと、プレー中の選択肢として本能で採用し始めます。
あと、最初の方で触れましたが、野球のサウスポーを目指すより断然早く身に付きます。
効果が出るまで早いとやりがいありますよね。是非、両利きを目指して下さい。
補足
①スパイクのジャンプ助走は右で入ります。左助走で入ると左メインのフォームになってしまいます。
②プレー中に意識してはダメと言いました。あくまで反射的に使われるべきです。(意図的にやって、失敗するとチームのテンションが下がりますので)
③単にキャッチボールの時でも左の指や手首の感覚を鍛えるため、カーブ、シュートなど変化球も楽しむと器用さがUPしますのでよりいいです。