指打ち!スローカーブでレシーバーを釣るサーブ!
ソフトバレーボール において、「サーブ」は最初の攻撃です。
サーブに対して、相手チームはブロックという手段を使えないため、全てレシーブするしかありません。
効果的なサーブを打つことができれば、
- サービスエース→即ポイント
- レシーブを乱して→速攻系の早いトスを封じ→予測できるレフトからの攻撃に対して、綺麗なブロック→ポイント
- レシーブを乱して→スパイクされず→チャンスボールで返ってくる→こちらのチャンス→ポイント
など、こちらのポイントに繋げることができます。
逆に、相手コートに入れることだけを目的としたサーブは、相手にとってチャンスボールに等しくなり、多彩な攻撃に繋がってしまうため、ポイントから遠のいてしまいます。
ここでは、比較的簡単なサーブである、「スローカーブ」の打ち方と狙い方についてご紹介します。
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基本はフローター※(orジャンピングフローター)で打つことになりますが、ナックル(無回転)やジャンプサーブのドライブを打つよりも、力を必要としないので、肩の負担が気になる方や、女性にとっても使えるサーブです。
※フローターサーブ
右利きの場合に左手でトス(両手でも可能)して、スパイク同様に右肩前方でミートするサーブ
スローカーブの特徴
成功率
とても高い(意外?にも、アウトやネットにならない)
※限界まで曲げるのはタイミングがシビアになりますけど。
ボールスピード
遅い(スピン量重視のため)
曲がり幅
大きい
サービスエース率
低い(単にスピードが遅いのでエースは取りにくいということ)
スローカーブの打ち方
指で打ちます!
指で打つなんてあまり聞かないですよね?
この打ち方を後輩に教えたときにも不思議そうな反応されましたし(笑)
硬バレーでは先ずやらないので、ソフトバレーボール 特有の打ち方です。
フローターなので打つ腕の振り方はスパイクと大差ないですがミートする時に手のひらではなく、指で打ちます。
もちろん、ソフトバレーボール の直径は25pくらいあるので指の付け根ぐらいまでは接触しますけど。
手首のスナップを使って、指でボールの側面を打ち抜くと、強烈なスピンが掛かります。
イメージは、
- ボールの芯(ど真ん中)から横側に外したところを、
- 肘と手首でスナップを効かせた指の腹(第1、第2間接あたり)で打ち抜き、
- 後からボールが遅れて飛んでいく感じです。
ミートの瞬間は、柔らかいソフトバレーボール に指が埋まる感じがします。
大切なので、もう一度、
“スローカーブは指で打つ!”
ボールのどこを打つのか
いつも右利き設定で申し訳ありません。サウスポー(左利き)の方は置き換えてお読みください(汗)
ボールのセンターを0ゼロ,外周を5とすると、
横目
右へ2から4
縦目
下へ1から2
図中ピンクの所を打ち抜きます。
指の当たり方のイメージ
手首のスナップを使って、
→薬指(第二関節と付け根)
→中指(第二関節と付け根)
→人差し指(第二関節と付け根)
が順に当たりつつ、振りぬく感じです。
手を左回りに巻き込むようにしたらどうか試しましたが、ボールに体重が乗って速度が出てしまいましたので、スローに打つには打ち抜いてしまった方が良いです。
横目2を打てば直進性が強めに,4を打てばスピン強めとなり、縦目1を打てばネットに近い低めの弾道,2を打てばネットに余裕のある高めの弾道となります。
初心者におススメな所
それなりに大きく曲がり、ネットに掛かりにくい、
横目3,縦目2 です。(図中★)
徐々に慣れてきたら、一度は限界までチャレンジする目標として、
横目4,縦目1 です。
タイミングがシビアで難易度が上がりますが、これはボールがネットに近づくにつれて失速,ネットスレスレから大きく曲がり落ちる,
超スローカーブです。
上手くいくと感動的です。
色々試してみて、ご自分にあったポイントを探しましょう。
私は、ジャンプフローターで横目3.5、縦目1を打つことが多いです。
(速い系と織り交ぜるので、シビアな横目4はあまり打ちません)
※ジャンピングフローターでスローカーブを使う場合は、自分が高く飛んでいる状態で打つのでボールのほぼ横(縦目0,横目4目)を打ってもネットを超えることが出来ます。
【スローシュート】(右利き)について
一応、カーブとは逆の曲がりのシュートについてご紹介します。
出番が少なく(速い系とスローカーブを混ぜる方が多い)、そして打ち方もカーブより難しいのですが、曲がり系が好きな方は「騙し」としてシュートが使えます。
カーブと同じフォームから逆に曲げれば、レシーブを乱すことに効果的だからです。
スローシュートの打ち方
横目
左へ2から3
(右利きで4を狙うのはキビシイ)
縦目
下へ1から2の所を打ち抜きます。
指の当たり方のイメージ
手首のスナップを使って、人差し指(第二関節と付け根)→中指(第二関節と付け根)→薬指(第二関節と付け根)の順に当てつつ、ボールの左側面を撫でるような感じです。
カーブの反対方向に手首を返す(左回り)のでカーブよりも難しいです。そして横目4を打てないため、曲がりはカーブより劣ります。
スローを意識すると難しいので、ある程度スピードが出ても良しとしましょう。
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【スローカーブの重要ポイント】
スローカーブの打ち方で一番大切なことは、「指で打つ」ことです。
ボールのサイドを指で打ち抜くことで、スピードを抑えてスピン量を増やすことができます。
逆に手の平に当ててしまうと、ボールに体重が乗ってスピードが出てしまうため、スピン量が減ってしまいます。
スロー系は指で打つため、肩の負担が少なくなります。
また、ボールを失速させるのでネットから高さに余裕のある弾道となり、且つ伸びてアウトにならないので、サーブ成功率は高くなります。
スローカーブの狙い方
【効果的な狙い方の一例】
見出しに「レシーバーを釣る!」と書きました。
これがスローカーブの使い方となります。
ボールスピードが遅いので、ノータッチエースはあまり取れません。
早い系と複合していくと取れますけど、ここでは割愛します。
ではレシーバーの釣れるコースの狙い方ですが、
相手レシーバー位置がセンター奥目に1人、両サイド中程にそれぞれ1人ずつの場合
- サービスポジション(自分の立ち位置)はセンターからやや右寄りをとる
- ネット右のアンテナ方向に打つ→サイド中程に構えている、自分から見て右側のレシーバー(図中グリーン)を狙ったと思わせる弾道
- ネット近辺からボールは失速して右から左へ大きく曲がる→右側のレシーバー(図中グリーン)は取る気になっているので、曲がっても追いかけてくる(釣られている)
- 右側レシーバーが強引にレシーブまですれば、曲がっていく方向に身体が流れているので、セッターにいいパスを返せない
- 左側レシーバーが取ることへの判断が遅れ、セッターにいいパスを返せない
- 右側,左側の両者が迷えば、間に落ちる(ノータッチエース)
といったことが期待できます。
狙いは想定する結果から考えるものです。
サーブは狙って上手くいくイメージを必ず持って打ちましょう。
他にも、奥目と中程のレシーバーの間に落ちるように失速させる狙い方などもあります。
多様なサーブを織り交ぜれば、より効果的ですし「考えるソフトバレーボール 」は楽しいです。
【まとめ】
今回はスロー系を打つための内容としました。文中に「スピン量が減る」,「スピードが出てしまう」と表現していますが、これが良くない訳ではないです。
「早い曲がり系」のサーブも技術のひとつで、他にご紹介したいと思います。