ソフトバレーボールは老若男女問わずだれでも楽しめるスポーツですので、学校や会社、町内会でのスポーツイベントとして採用されることも多く、参加者の大半が未経験者である場合があります。
この場合、まずは“遊び観点”で行われることが前提となっているため、あまり細かいルールは守ってもらいにくいこと状況が心配されます。
ルールに詳しい人間があれやこれやと口うるさくいうとシラけてしまいますから、楽しくやっているなか水を差したくないといった気持ちにもなりますよね。
それでもルールがゆる過ぎる“無法地帯”では、あってはならないことが起きてしまいます。
それは怪我です。
スポーツを楽しむ以上、怪我のリスクはゼロにはできませんが、不必要な危険プレーによる怪我であれば絶対防止すべきです。
怪我をしない、させない、みんなで楽しむことを大切に。
これらをモットーに、必要最低限、参加者に守ってもらうルールについて考えてみましょう。
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怪我につながりやすいルール違反
とくに怪我につながりやすいルール違反を2点あげます。
オーバーネット
相手コートエリア内にあるボールに対して、ネットを超えてコンタクトすることはオーバーネットというルール違反になります。
このルールが知らされていない場合には、ブロッカーとスパイカー同士がネットを超えて接触する危険があります。
エスカレートした場合には、ネットに近いボールをセッターがトスアップしようとするときに、これを相手がネット上から手を伸ばしてブロックしてしまうことがあります。
経験者からすると「そんなバカな」と思うかもしれませんが、実際にあった話です。
ネットタッチ
ネットに身体が触れることはネットタッチというルール違反になります。
このルールが知らされていない場合も、オーバーネット同様にネットを挟んだプレーヤー同士が接触する危険があります。
バレー未経験者では、スパイクを打つために助走をつけてジャンプするのですが、勢いあまってネットにぶつかってしまうのです。
ということは相手ブロッカーにもぶつかりますよね。危険です。
踏み切って、助走のスピードを上方向に活かすといったバレー特有のジャンプ方法を知らないため、身体が前方に流れてしまうのです。
これらの違反行為は、他のプレーヤーに接触しやすいという点で、怪我につながりやすいです。
例えば、着地で他人の足を踏んでしまって、自分の足首を捻挫するということがジャンプするスポーツには多いですよね。
理解して守ってもらうようにしましょう。
全員が楽しむためのルール
これらは参加者全員が公平に楽しむためのルールです。
サーブブロック
サーブをブロックすることはルール違反になります。(ファーストタッチで攻撃してはいけない)
このルールが知らされていないと、ブロックしてしまいます。
結構いらっしゃいます(笑)
シラけますので理解してもらいましょう。
ローテーション
相手チームからサーブ権を取るたびに、時計回りにひとつ移動するルール
このルールをしっかり理解してもらうのは少し難しいかもしれません。
例えば相手がサーブを打った瞬間、こちらのポジションが間違っている場合は即反則…というのは少々シビアです。
ですから、上記に書いてある程度に理解してもらいましょう。
そして、右後ろのポジション(ライトの後衛)にきた人がサーブを打つのだと知ってもらいます。
全員が楽しむためになぜこれが必要かというと、スパイクする機会が全員に公平におとずれるからです。
やはりバレーボールというのはスパイクを打って決めることが醍醐味なのではないかと思います。
「後衛に下がったら、スパイクを打ってはいけない」というローカルルールをつけてもいいかも知れません。
これはチーム内にバレーボール経験者がいる場合に有効です。
一部のプレーヤーがスパイク独占してしまうことを防ぐことが狙いです。
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基本的に知っているルール
これらのルールは、未経験者であっても大体知ってもらえていると考えていいルールだと思います。
オーバータイムス(4つ)
自陣のなかでボールにコンタクトしていい回数は3回まで。
ホールディング
明らかにボールを掴んだ,持ったとされる行為。
レクレーションだと少し甘めにみてもいいかもしれませんが、プレーの流れが止まるほどの時間(ガッチリキャッチしてからトスとか)であれば反則としましょう。
ダブルコンタクト
一人のプレーヤーが続けて2回ボールに触れる。
これも明らかなのだけを反則としていいかもしれません。
得点と勝敗
15点先取で両チームの得点が14点で並んだ場合はデュースとなり2点差がつくまでゲームは続行される。ただし17点を先取した時点で終了とする。
ですが、デュースルールを伝えることが難しそうであれば、ローカルルールで単に15点先取だけをルールとしてもいいかもしれません。
その他のルールとレクレーション的解釈
シビアすぎるジャッジもレクレーション的には盛りさげるかもしれませんのでここでは、もめない程度に緩和するルール2点について考えます。
ワンタッチ
ブロッカーがワンタッチしたかどうかをどれほど見るかですが、明らかな場合を除き、自己申告でもいいかもしれません。
主審が判断つかない場合に、ブロッカー自身に委ねる。揉めそうならノーカウントです。
イン,アウトの判断
公式であればラインズマンがしっかりみてくれるので問題ないですが、レクレーションである場合はラインズマンを用意できないかもしれません。
ですから、きわどくて主審が判断できない場合は、インよりにとっていいと思います。
それでも揉めそうならノーカウントです。
まだ他にも細かいルールはありますが、レクレーションであるため、これ以上うるさくいうのも厳しいと思います。一回で全部覚えられませんし(汗)
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ルールと主審の設定
未経験者が多数のなかスポーツをするには主審を置くことが必須となります。
全員が経験者である場合は、ルールはメンバーにより自ずと守られるのですが、レクレーションである場合はそうはいきません。
まずルールを整理した書面なりを各選手に配布して読んでもらうこと。
- ここでルールを守らないとあなた自身が怪我します。そして、怪我させてしまいます。
といった旨を添えることが大切です。
そしてその書面のさいごにでも、
- 疑義が生じた場合は主審の指示に従うこととする。
- 主審で判断がつかない場合は「ノーカウント」を宣言し、仕切り直すこと。
と書いておくことをオススメします。
主審に絶対の権限があることそして、主審がノーカウントとすれば、そのプレーはすぐにリセットされることをあらかじめ理解してもらうことで、プレー中の揉め事はずいぶん減らすことができます。
さいごに‐楽しむためのローカルルール‐
レクレーションはみんなが楽しむことが一番ですから、状況に応じたローカルルールを設定するといいと思います。
前述していますが“後衛の2人のプレーヤーはスパイク禁止”もいいと思いますし、“サーブは全員が下打ち(アンダーサーブ)”としてもいいかもしれません。
たまにアンダーで物凄い変化させるサーブを打てる人いますけど、そこは空気を読んでもらいましょう(笑)
怪我をしない、させない、みんなで楽しむことを大切に!