クイックカーブでレシーブ成功率を下げるサーブ!

指打ち!スローカーブでレシーバーを釣るサーブ!とは違い、

こちらは、「ボールスピードが速く、曲がり幅の少ないサーブ」についてご紹介します。

スローの対義で「クイックカーブ」としたいと思います。

 

まず、サーブの重要性について復習します。

スローカーブの記事から抜粋↓

 

“ソフトバレーボール において、「サーブ」は最初の攻撃です。

サーブに対して、相手チームはブロックという手段を使えないため、全てレシーブするしかありません。

効果的なサーブを打つことができれば、

  • サービスエース→即ポイント
  • レシーブを乱して→速攻系の早いトスを封じ→予測できるレフトからの攻撃に対して、綺麗なブロック→ポイント
  • レシーブを乱して→スパイクされず→チャンスボールで返ってくる→こちらのチャンス→ポイント

など、こちらのポイントに繋げることができます。

逆に、相手コートに入れることだけを目的としたサーブは、相手にとってチャンスボールに等しくなり、多彩な攻撃に繋がってしまうため、ポイントから遠のいてしまいます。”

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では、本題のクイックカーブについてです。

 

このサーブはスローカーブに比べてボールスピードが速い分、ネット接触の危険性に対しては少し難易度が高くなります。

しかし、失速させるのが目的ではないため、安全に入れるサーブに曲がりを付与する程度の使い方では簡単となります。

そして、コースを狙う使い方としても、ナックル(無回転)やジャンプサーブのドライブを打つよりは、比較的簡単なサーブであるといえます。

 

クイックカーブの特徴
成功率

入れる優先だと高く、ポイント狙いだと低くなる。(ボール速度に比例する)

ボールスピード

速い

曲がり幅

小さい

サービスエース率

やや高い(単にボールスピード次第)

 

クイックカーブの打ち方

 

手のひらでボールに巻きつけるように打ちます

 

スローカーブの「指で打つ」よりは、手のひらの方がイメージつきやすいですよね。

カーブを打つとしたら?と、バレーをしない人に聞いたら、手のひらを内側に巻くような素振りをしてくれました。

(バレー未経験者 3人に聞きました 笑)

 

硬バレーでのカーブも打ち方は同じです。ただ、硬バレーではかなりボールスピードがないと曲げる価値がないので、フローターであればナックル(無回転)が主流となります。

力強いジャンプサーブが打てる場合に、コースを突くために曲げたりします。

 

硬バレー余談でした。

 

クイックカーブもフローターで打つことを想定しています。

打つ腕の振りはスパイクと大差なく、手のひらで打ちます。

※手のひらメインで、指をサブ的に使います。ボールスピードとスピン量を調整できます。(下記で紹介します)

 

ミートのイメージは、

1.ボールの芯(ど真ん中)から横側に外したところを、

2.肘と手首でスナップを効かせた手のひらで、押し出しつつ、巻き込んで

3.押し出しとともにボールが飛んでいく感じです。

ミートの瞬間は、柔らかいソフトバレーボール に手のひらが埋まって、すぐに弾く感じがします。

 

ボールのどこを打つのか

いつも右利き設定で申し訳ありません。サウスポー(左利き)の方は置き換えてお読みください(汗)

 

ボールのセンターを0ゼロ,外周を5とすると、

 

クイックカーブでレシーブ成功率を下げるサーブ!

 

横目

右へ2から3

縦目

下へ1

 

図中ピンクの所を、手のひらの生命線あたりで、巻き込みつつ押し出します。

 

横目2を打てば直進性が強めに,3を打てばスピン強めとなり、縦目1を打てばネットに近い低めの弾道となります。

仮に縦目2を打つと、クイック系ではボールスピードがあり失速し難いので、アウトになる確率があがってしまいます。

 

初心者におススメな所

スピン量はそれなりですが、打ちやすい、

横目2,縦目1 です。(図中

 

クイックカーブでレシーブ成功率を下げるサーブ!

 

徐々に慣れてきたら、目標は、

横目3,縦目1 です。

 


 

ボールスピードが速いので、ボールがネットに近いところを打つ必要があります。

ここがスローカーブよりは難易度が高くなる点です。

 

※ジャンピングフローターでクイックカーブを使う場合は、自分が飛んでいる状態で打つのでボールのほぼ横(縦目0,横目3目)

を打ってもネットを超えることができ、ミートから着弾までの時間が短縮され効果的。

 

 

クイックシュートについて

スローカーブ同様に一応ご紹介します。

横目

左へ1から2(右利きで3を狙うのはキビシイ)

縦目

下へ1

 

の所を、手のひらの生命線あたりで、巻き込みつつ押し出します。

 

実はこれ、カーブと正対した曲がりにはならないので注意です。

 

横目の浅いところを打つので、シュート回転があまりかからないのです。

しかし!うまく体重を乗せたら、新しい変化球となります。

 

1.ナックル(無回転)サーブに近い出だしで、

2.空気抵抗により失速し始めると…

3.右にスライドします。(曲がるというよりスライド)

左側にアウトになる軌道でこれを打てると、ぎりぎりイン側に帰ってくるので、結構使えます。

※失速せずに、すっぽ抜けると大アウトとなりますので、難易度は高め。

 

ナックル(無回転)よりなので、詳細はここでは控えておきますが、上記の説明でピンときた方は是非試して下さい。

 

クイックカーブの狙い方

スローカーブより狙い方は単純になります。

それは、

曲げた先がレシーバーの正面とならない場所
これのみです(笑)

せっかくカーブをかけたのに、曲がってレシーバーの正面に…とならないように狙いましょう。

クイックカーブはボール速度が速ければ、相手コート内に入ってからやっと曲がり始めるので、レシーバーを避けるように狙うことが可能です。

 

さらにレシーバーから見た、嫌な曲がりから考えてみますと、

自分に向かってくるカーブって取りやすくないですか?

やっぱり自分から逃げていくカーブの方が絶対取りにくいですよね?

ですので、「もし自分ならこんなのはレシーブしにくい」と考えて狙っていきましょう。

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【プラス指の使い方でボールスピードとスピン量を調整】

上記で、※手のひらメインで、指をサブ的に使います。ボールスピードとスピン量を調整できます。と書きました。
それでは指での調整の仕方をご紹介します。

 

ミートの際に、手のひらでボールを押し出しつつ巻き込むのですが、この時に指も使って巻き込むとスピン量が増します。

反対にボールスピードは落ちます。

ですのでコレを使って、指をどれくらいボールに接触させるかで調整できちゃいますということです。

同じクイックカーブでも、力強く攻めたい時は手のひら重視でスピードアップ,丁寧にコースを捉えたい場合は指をベタッとボールに接触させて、スピードダウン(こちらの方がミスし難い)と場面によって選択できます。

 

実はコレ、カーブ特有ではなくて、ナックル(無回転)サーブでも使える調整術です。

軽くご紹介しますと、

ボールに指をまったく触れさせず、手のひらのみで打つと力強いナックル(無回転)が打てますし、

手のひらと同時にボールに指の腹を接触させて打つと、スピードを抑え気味で成功率の高いナックル(無回転)が打てます。

 

「手のひら」と「指」の関係について、少し考えながら試してみると面白いですよ!

 

【まとめ】
今回はクイックカーブについてご紹介しました。曲げる系が好きな方は是非、スローカーブとも織り交ぜて、多様な攻め方で楽しんで下さい。

私の使い方としては、「外したくないけど、簡単すぎるのは打ちたくない」って場面でクイックカーブを選択することが多いです。

もちろん、なかなか思うようにいかないのがスポーツであり、ソフトバレーボールです。

色々試していくうちにボールの特性をより知ることができて、どんどん巧くなっていくと思いますので、楽しんで考えてみて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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