勝敗を左右する要因のひとつ“分析力”。
ソフトバレーボールでいう分析力とは、相手チームの特徴、とくに攻撃してくるときのセオリーや、弱点を見抜くための力をいいます。
そして得た情報により、適した攻撃,守備などを効果的に選択することでチーム力を高めるのです。
チーム力が高まれば、勝率も当然高まります。
もちろん、あなた自身の活躍できる機会も増えるというものです。
そんな“分析力”。
どうしたら高めることができると思います?
答えは簡単です。
相手をじっくり見ること です。
「そんなありきたりなことを...」と思うかもしれませんが少し考えてみて欲しいのです。
試合で、相手チームの特徴を掴みましょう!といわれてどれだけの方が、的確に掴めるでしょうか。
試合ですから、突然いわれてもけっこう無理な相談なんです。
緊張もしますし、自分のことで手一杯かもしれません。
そういう状況では“相手をじっくり見る”というのは実は難しいんです。
ではどうしたら“相手をじっくり見る”ことができるようになるのでしょう?
それには普段からの慣れが大切なんです。
普段の練習から、いつでも自分以外のプレイヤーを分析して、相手の得意を防ぎ、自分の得意を活かすようにできる。
そうなれば、試合の場面でも意識することなく“相手をじっくり見る”,“分析する”なんてことは簡単にできるようになるんです。
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普段の練習から“分析”に慣れておく
私の経験談ですが、練習をしていると意外にも“自分のプレー以外には興味のない人”という方がいます。
例えば、
- スパイク力は高いのに、同じコースで何度もブロックされる
- 同じ場所に落ちるフェイントをいつも拾えない
といった具合です。
これ断っておきますけど、初心者だからとかそういうことではないんです。
充分な経験者でもいます。
あなたはどうでしょう?
あなたが普段練習されているときに、試合形式ができているとすると、本人以外には7人のプレイヤーがいると思います。
その7人のプレイヤーの特徴を掴めているでしょうか。
例えば誰が一番...
- 強打スパイクが好きか
- レシーブが好きか
であったり、
- 気が短い人
- 遠慮しがちな人
といった具合の特徴です。
今、何をテーマに考えてもそれぞれの特徴を思い浮かべることができるのであれば、あなたは“分析力”の高い方であるといえます。
もし、怪しいかも...と感じたのであれば、まずは普段の練習のなかで自分以外のプレイヤーの特徴を探しはじめてみましょう。
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特徴探しのコツ
「さぁ、相手を見て特徴を探しましょう!」といわれても、
何をどうみたらいいのやら
と迷う方もいるかもしれませんので、3つテーマを設定します。
プレー中のなかで比較的考える時間がとれそうなシーンから考えました。
普段の練習では、このテーマに沿って特徴を見つける練習をしてみましょう。
@サーブを打つとき
相手レシーバーの誰を狙えばミスしそうか考えます。
自分だけではなく、他のメンバーがサーブを打つときも相手を気にして見ておけば、弱いところを探しやすいです。
さらに、オーバーハンドとアンダーハンドどちらのレシーブが苦手かまでも探せるといいですね。
Aサーブレシーブするとき
誰がどんなサーブを打ってくるのか?そこを狙ってくるのか?考えます。
上手いか下手かだけではなく、
- コースを狙えるのか
- ひたすら強いサーブを打つのか
- 軟打を混ぜて前後に揺さぶるのか
など細かく見ることを心がけてください。
Bオープンスパイクをレシーブをするとき
オープンスパイクというとトスも高めで少し時間があります。
相手スパイカーも考えて攻めてくるので、こちらもしっかり考えます。
- クロスとストレートどちらが多いのか
- 強打、軟打、プッシュ、フェイントどれが多いのか
- フェイントなら手前と奥 どちらが多いのか
半々の割合のプレイヤーは少なく、どちらかが多いはずです。
強打好きは、なかなか他の選択肢をもちません。若いと特に(笑)
ブロックを抜けてくるコースに入ればいいです。
逆に強打少なめのタイプであれば「打たれる!」と固まる必要がないってことです。
これも半々ではなく、どちらかが多いと思います。
打点の高いプレイヤーは奥を狙いやすい傾向にありますよ。
あと、オープンスパイクですとストレート方向にフェイントするプレイヤーは少なく、プッシュでブロックアウトを狙うほうが多いので気をつけて見てください。
まずはキッカケになればと設定したテーマですので、慣れてきたらまた新しいテーマを作ってみてください。
いつでも“相手をじっくり見る”ことが当たり前になれば、試合でもあなたはきっと“分析力”を発揮できますよ。