ゲームの流れの引き込み方と悪い流れの防ぎ方

ソフトバレーボールのゲーム(試合)では、連続得点が期待できる良いムード、逆に連続失点へ繋がる悪いムードといった「流れ」があります。

 

バレーボールというスポーツは、特にこの流れが顕著に現れます。

プレーヤー全員の総合能力値が相手より劣っていても、良い流れを維持できれば、勝利することは多々あります。

逆に総合能力値が高くても、良い流れを掴まなければ、意外にも敗北して悔しい思いをします。

 

私は不思議と流れという雰囲気に敏感なほうで「そろそろ良い流れがきそう」「相手チームが流れに乗ってしまいそう」など、常に気にしてプレーしています。

 

クセみたいなものですが、きっと過去に何度も流れによる痛い目にあって身に付いたのでしょう。実力では優っていたはずなのに負けてしまった試合は本当に悔しい思い出となっています。

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ここではゲームでの良い流れの引き込み方と悪い流れの防ぎ方(断ち切り方)についてご紹介します。

 

良い流れの引き込み方
ゲーム前にできること
  • とにかく声を出して元気よく

学生みたいなこと言いますが、元気があることは大切です。雰囲気が暗いと弱く見えたり、相手チームにのまれたりします。

  • スパイク練習では叩き落とす

あくまで、フリーのスパイク練習がある場合ですが、ブロッカーがいないので、セッターはネットに近いトスを上げて、スパイカーはそれを急角度に叩きつけます(気持ち良く)。スパイカー自身も乗りますし、相手チームへは強いスパイカーがいますよとアピールです。

 

ゲーム中にできること
  • チームのプレー全てを褒める。

良いプレーを褒めるのは簡単ですが、ミスでも良いところを見つけて褒めたり、良い笑いに替えてあげましょう。ミスにため息で返すなどは絶対禁止です。

 

[例](場の空気を読みつつですが)

サーブがネットにかかった→惜しい!,強気に攻めたね!入ったらサービスエースだった!など

サーブがアウト→惜しいあと1o!(大アウトでも 笑)、相手レシーバーが思わず触ると思ったのに!など

ブロックでシャットしたけどアウト→ナイスブロックー!(まるで得点したように 笑)

 

  • チームメイトのミスには自分のミスだと謙虚に応えましょう。

[例]

トスが乱れて自分かスパイクできなかった→ごめん!決め切れなかった!,頑張って(トスを)上げてくれた!など

チームメイトがサーブレシーブをミスした→ごめん!声掛けしてなかった!,譲る判断が遅れた!など

 

  • お調子者に活躍させる,先にノせる

チームメイトに必ずいるかは解りませんが、いる場合は大切な場面でトスをまわして決めさせたり、褒めちぎって、先にハイテンションになるよう促します。

お調子者は凹むと面倒くさいですが、ノリノリにすれば他のメンバーも引っ張られやすいです。(あと相手チームをイライラさせます 笑)

 

悪い流れの防ぎ方(断ち切り方)
  • モチベーションの維持

上記の良い流れでも紹介しました、「ミスでも褒める」はチームのモチベーション維持に効果的です。

  • タイムアウトを有効に使う

1セットに二回取れるタイムアウトにより、一区切りつけて冷静になります。

 

[例]

相手サーブによる連続失点中

サインプレーやフォーメーションなど連携の確認ができていないとき(集中が途切れてる可能性あり)

チーム内の声掛けがなくなり始めたとき

…など。逆にピンチでもチーム全員が元気なときはタイムを取らない方がいい場合もあります。プレーで断ち切ったほうが良い流れに変わりやすいので。

 

 

あと、少し特殊な間(ま)の取り方ですが…

  • 審判に一声掛けて、靴ひもを結び直す

相手チームに実業団バレーボールでプレーされていたベテランの方がいまして、個人能力も高いうえに、全員の能力を底上げできるほど統率力にも長けた方でした。

そのチームのエースを2連続ブロックしたことで、私のチームに流れがきそうな時にそのベテランさんがとった行動です。

「タイム取るかな?」と思ったら、靴ひもを結び直しただけでした。

正直「あ、上手くやられた」と思いました。

 

審判に一声掛けて、廻りが「ん?」となっただけで充分効果があるんですよね。

タイムアウトを要求してくれた方がマシでした。意外性には意識が向きますから。

 

結局、その場面では流れを掴み損なったのを覚えています。

ちなみにベテランさんの靴ひもは緩んでもいなかったです。ですので尚のことイラッときましたが、単に一枚上手だったんですよね。

 

仮に審判が結び直しを許可しなかったら、流れはきてたかもしれません。本当に、流れというものは敏感です。

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【まとめ】
基本的に怒られて(責められて)伸びるタイプの人なんて居ないと思います。

仕事で部下を教育することが多いのですが、まず間違いなく怒られた方が伸びる人は居ないです。繰り返す間違いはさすがに怒りますが、褒めを重視した方が確実に伸びます。

少し仕事視点になってしまいました…。

 

本当に、良いプレーヤーほど廻りを気遣い、鼓舞します。

テレビで日本代表のバレーボールを見ていると、ミスしても必ず集まってフォローし合っていますよね。

みんなが元気でいることの大切さを知り尽くしているのだと思います。

 

【捕捉@】
「ドンマイ」※の声掛けには注意しましょう。

この一言だけを繰り返すと心のない決まり文句に成り下がってしまいます。「ドンマイ!反応は良かったよ!」など具体的にフォローしましょう。

※雑学:ドンマイ「Don’t mind」は和製英語で、「気にしないで」として使われるが、英語では「Don’t worry about it.」となるので英会話としての扱いには注意

 

【捕捉A】
勝利する為に流れを掴むことは大切ですが、相手チームに暴言を吐いたり、ヤジったりなど非礼な態度をとることは辞めましょう。醜いです。

スポーツマンシップに反しての勝利など価値はないので、もし近しい人にそういった方がいらっしゃいましたら、どうか悟してあげて、一緒に心から喜べる勝利を分かち合って頂きたいと思います。

 

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