ブロックアウトはどれほど有効なのか?

グラチャンバレー2017が大盛況の末(?)、終了しました。

女子はメダルまでもう一息、男子は全敗でしたが、若いチームの今後の成長に期待できる内容であったと信じたいです。

 

結果どうこうは程々に、男子バレーのスパイクにおける戦術で、相手ブロッカーが高いことに対して、「相手ブロッカーの指先をかすめる軌道を意識した方がいい」と解説が話していました。

 

そこである疑問がでました。それは、

スパイク時にアタッカーは全てブロックアウトを狙う戦術は、難易度的にどうなのか?また、その効果は?といった疑問です。

 

そこで、ソフトバレーに置き換えてみて、実戦で試してみようと思いました。

 

【検証テーマ】ブロックアウトだけを狙い続けてプレーできるか?&その効果は?

 

もともとソフトバレーにおいてブロックアウトはかなり有効なので、全て狙ってもそこそこいい結果が出るはずです。

 

まず、意識的にテーマを守る信念が必要です。「ブロックアウトだけしかしない」と自分に言い聞かせます。

(ブロックが割れたり、一枚だったりすると思わず避けて叩き落してしまいますので)

 

次にスパイク前の目線を変えてみます。

私の場合、

ジャンプしながら、

  • @ブロックは何枚か?
  • Aブロックの形は整っているか?
  • Bブロックの位置はストレート寄りかクロス寄りか?
  • Cクロス方向にレシーバーがいるか?

 

などを確認していますが、これは第一にブロックを避けて打ち込みたい、またはフェイントしたいという意識からのことなので、テーマに沿うために、

 

ジャンプしながら、@ブロックは何枚か? Aスパイクするタイミングでブロッカーの指はどのくらいの高さにあるか?

を確認することにします。

 

ここからは実戦で、シチュエーション別にとった行動を踏まえて結果を記載します。

  • レフトから高さのあるオープントスで、2枚ブロック

    ⇒指先を狙ってアウト気味にスパイク⇒成功


  • レフトから低くて早いトス

    ⇒ブロックは割れて1.5枚ブロック

    ⇒指先確認できず、ブロックの間を狙って奥目へのスパイク

    ⇒ブロッカーの小指に当たって軌道が変わり成功

    (アウトになる可能性が高く、落としに行った方が良い)


  • Aクイックでタイミング良いがブロック1枚が正面

    ⇒指先を狙いに行ったが早くて雑になり落とし気味に

    ⇒ナイスワンタッチになりレシーブされる

    ⇒失敗

    (クイックで正面から指先狙うことには無理があったかも。コースを狙う過程でブロッカーの腕をかすめる方が良さそう)


  • ライトから高さのあるオープントスで、2枚ブロック

    ⇒指先を狙ってアウト気味にスパイク

    ⇒成功

    (右手で打っているのでレフトから打つよりは威力が下がる気がするが問題なし)


  • ライトから低くて早いトスで、2枚ブロック

    ⇒クロス方向に弾けるかと、ブロッカーの小指狙ってスパイク

    ⇒ブロッカーの手の平に当たってしまいブロックされる

    ⇒失敗

    (右手でクロス側に打つので角度がきつくシビアになる)


 

全プレーを記載した訳ではないのですが、選抜すると上記のような結果となりました。

 

慣れてないので、ブロックを避けるクセを無理に我慢して試したので雑になってしまいましたが、所属チームと対戦したなかでは、

50%程度の確率でブロックアウトは取れそうかなと感じました。(ブロックアウトの軌道でも相手レシーバーの動きが良くて決め切れなかったこともありましたが)

 

ブロックアウトだけを狙い続けてプレーできるか?&その効果は?
についてまとめますと、

馬鹿正直にブロックアウトだけを狙い続けてみましたが全プレーは無理がありました。(やっぱ避けるときは避ける。笑)

ブロックアウトの難易度的にはやや高く、指先を丁寧に狙うと溜めの時間が長くなり、相手ブロッカーにばれてしまう&威力が落ちます。

狙いすぎず普段のタイミングで狙い打てると、とても効果的と感じました。

 

高く飛べる方にとってはより難しいかと思います。指先かすめても角度ついてますのでナイスワンタッチになり易い。

 

対して、女性の方にとってはかなり有効ですね。

男性ブロッカーもカモれます。(私もよくカモられます。笑)

 

最後に、やはり当たり前なのですが、プレーはたくさんの選択肢があればあるほどいいですね。

ブロックアウトもそのひとつとして、適したタイミングで活用できるといいです。色々と織り交ぜて。

 

今回は敢えて、ひとつのプレーに固執してみましたが、狙って有効な場合とそうでない場合を知るには良い機会でもありました。

皆さんも何かの機会にひとつのプレーに拘ってみるのも新たな発見があって良いかもしれません。(メンバーに怒られない程度に)

 

レアテク
一緒にプレーしてきた方のひとりに、スパイクでバックスピンをかけて大ホームランを打って、ワンタッチブロックアウトを取る選手がいました。

これで指先をかすめるとレシーバーは絶対とれません。確率高くて神業でした。興味のある方、お試しください。

 

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