“ツーアタック”の成功率をあげる
今回は数ある攻撃、サインプレーのなかで、少し変わった攻撃についてご紹介します。
それは“ツーアタック”。
普段は、セッター（トスアップする人）の独断で行われることが多いですが、これをサインプレーとしてリスクを下げつつ成功率を高めようという考え方です。
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ツーアタックとは
単にツーアタックとは、ボールに対して２回目のタッチでアタック（攻撃）することを指します。
例えば、サーブレシーブしたボールをトスアップせずにスパイクするというような攻撃です。
よく、レシーブしたボールが高く伸びすぎて、トスアップするにはキビシイ場合に相手コートにどうにか返すというシーンがありますが、これは攻撃ではないのでツーアタックとは言えませんね。
セッターの心得ともいえる
“乱れたレシーブほどトス，きれいなレシーブほどツーアタック”
特に乱れたときこそトスアップというのは大切です。
余談ですが、６人制では“セッターは左利きが有利”というのがあります。
セッター立ち位置のセオリーは身体はレフト向き（右側がネット）です。
この体制から、ツーアタックを叩き込むのに有利な手が左手。
右手だと打つコースが限定されるし、なにより相手ブロッカーにバレやすいです。
反面、左利きであればトスアップするぞ！とギリギリまで溜めてから左手でスパンとツーアタックできるんです。“左利き”いいですね！
サインを使うツーアタック
トスをあげるとみせかけて攻撃するツーアタック。
セッター（トスアッパー）の独断で行われることが多いですが、実はレシーバーと連携して行うと成功率があがります。
私も６人制のときに先輩セッター（打ちたい人でした 笑）と相談して実践してましたが結構決まりました。
ちなみにこのとき私はリベロです。
やり方自体は簡単で、セッターであればどの速さでどの位置にボールがきて欲しいのかをレシーバーに伝えておきます。
ツーアタックを使うときにレシーバーにサインを出すのはセッターです。
ちなみに私の先輩はピースサインでした。わかり易い（笑）
レシーバーはサインが出たら、セッター希望通りの場所にレシーブします。
余裕をもってジャンプトスできる場所にフワッとレシーブすると、ツーアタックしやすいです。（レシーブ力が必要）
成功のカギを握るのはセッターの判断です。
ゲームの流れから「この場面なら決まる！」と読むことが大切です。
相手が強烈サーバーのときにサインだされたら怒っていいです（笑）
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ソフトバレーならではの使い方
さてソフトバレーでトスアップする人といえば？
おそらく“女性”をイメージする方が多いのではないでしょうか。
ソフトバレーのスタンダードなフォーメーションでは、高さもあってスパイク力のある“男性２人”に女性がトスをあげることになると思います。
この場合、女性の能力的（高さや力）に充分な場合は、その方とサインプレーしてもいいです。
しかし、そうでない場合は、女性がトスアップすると見せかけて、裏の男性プレーヤーにトスアップさせてみると面白いんです。
これも強烈サーバー相手だと難しいので、相手サーバーをよく見て余裕がありそうならサインを出します。
女性セッターはネットから離れた位置をとり、レシーバーはライトよりの高い位置にフワッとサーブレシーブを上げます。
これをトスアップしにいくのはライトにいる男性です。
ジャンプトスをしにいくと見せかけて、これをスパイクします。
相手の意表をつけていたならノーブロックもあり得ます。
反応よければブロック付いてくるかもしれませんが、１枚ないし、２枚でもキレイに揃うことは少ないでしょう。（割れている）
セッターだとみせかけた女性が「速攻！」なんて声を出しながら、Ａクイックに入ってきたら更にいいですよね。
“声でブロッカーを外す”テクニックです。
ちなみにこの場合は声のフェイントのみで、実際に速攻を使わなくていいと思います。
やることが増えてバタバタしてしまいますから。
あとは、その状況でスパイク勝負をするかどうかの判断ですね。
ブロックがしっかりいるなら、レフト側へ速めのトスに切り替えることもできます。（折り返し攻撃）
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さいごに
サインプレーの“ツーアタック”。いかがでしょうか。
かなり普段から連携のとれているメンバーでないと、なかなか難しいですが、決めると最高に気持ちいいです。
そしてなにより、たかが“１点”を取るための攻撃ですが、このツーアタックは「またやってくるかもしれない」と相手チームにとってかなり尾を引かせることができます。
ひと試合に一度は出しておきたいところです。
