スパイク(アタック)のコツ −コース打ち分け−

スパイク(アタック)を打つ時の1番の障害は何でしょうか?

トスがネットに近い,遠い,長い,短い,強い回転がかかっている…など、自チームの連携に関することも勿論ありますが、

1番やっかいなのは何と言っても「ブロック」です。完璧に二枚付かれたら嫌になります。

しかし、頼れるスパイカーたるもの、やすやすとブロック正面に打って、シャットアウトを喰らう訳にはいきません。

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シャットアウトは相手チームが盛り上がり、こちらは盛り下がりますので、試合の流れが悪くなる原因となり得ます。

ソフトバレーボールはチーム戦ですので、試合の流れというのはとても重要です。

 

ブロックが二枚でも形が悪かったりすれば、力で吸い込み(ブロッカーの腕とネットの間にボールをねじ込む)を狙うこともできますが、シャットアウトの可能性も高いのでセオリーの戦法とするのは少々危険です。

 

ですので、限界までブロックを避ける努力をして、シャットアウトの確率を下げることが必要です。(私はパワータイプではないというのもありますが、ブロッカーと正面勝負はほぼしません)

 

ここでは、スパイクコースの打ち分けでブロックを避けるにはどうしたらいいかご紹介します。

※レフトから打つスパイクを想定しています。

 

@クロスとストレートの選択肢をもつ

「打ちやすいコース」編でクロス方向が基本と紹介しました。これを標準として空中で身体の向き,スイング軌道を修正して、打ち分けます。

 

ストレート方向

標準クロスよりボール1.5から2個分左に打って、ブロッカーとアンテナの間を抜きます。

打ち方は標準のミートポイントより遅めのタイミング(ボールがアンテナ側に流れてくるのを待つ)で、左手を引く力を利用して、身体を左側に向けます。そして真っ直ぐスパイクします。

身体を左に向けた勢いが残っているので、スパイクの球筋が左にズレやすい(僅かにアウトかな?くらい)ので、僅かにクロス気味に打つ意識でこのズレを相殺すると上手く打てます。

 

難易度は高いですが、身体の向きは標準のまま、腕のスイング軌道だけ変えて打つストレートもあります。

ボールに体重が乗らない,アウトになりやすい,叩き落とせないなどのデメリットはありますが、ブロッカーに読まれにくいというメリットがあります。(何せ自分も打つ方向見てない)

 

クロス方向

「標準でクロスなんでしょ?」と思われる方いるかも知りませんが、ここでは ☆更にクロス です。
そこそこ高さが必要ですが、標準クロスよりボール1個分右に打って、ブロッカーを避けます。

打ち方は標準のミートポイントより僅かに早めのタイミングで、親指が外側に向くよう腕を捻り(反時計回り)ながらスパイクします。振り抜いた腕は身体の右側を抜けます。

 

クロス側にブロッカーがしっかりついているのに無理して避けるとアウトですので注意しましょう。(結構やりがち)

 

 

【注意】トスアップされたボールの質次第で打てるコースは限定されることがあります。トスが短ければクロス,長ければストレートが打ちやすくなります。

 

@-レアテク

 

奥の手「超クロス」を伝授します。

上記のクロスを打つ瞬間に、顔を左側に素早く捻ります!

すると、右腕が外側に押し出される軌道となって、自分の思っているクロス方向の限界より更に右に打てます!

ビックリするくらい右へ急角度に叩けるので、決まると最高に気持ちいいです!!(スイングスピードも上がるので球が早い)

デメリットは、ミート寸前から目を逸らしているのでインかアウトか自分では解らない。やり過ぎて自分のコート内に打ったりする(セッターに打ち込む 笑)。肩が痛い。…などがありますので注意しましょう。

 

肩の可動域向上も必要です。ストレッチ参照

 

Aブロック枚数と位置確認

スパイク助走をとっている間に、相手ブロッカーが何枚、どの辺に飛びそうか目処をたてます。

そして、スパイクフォームをとる過程でブロッカー位置を再確認してスパイクコースを選択します。

このとき、スパイカー以外のメンバーはブロック枚数を声に出して教えてあげましょう。

「1枚!」とか「2枚!!」とか。打つ側にとっては、すごく助かります。

 

Bブロックを動かす

これは意図的に相手ブロッカーを心理的に動かすことを狙っています。

まず相手は、助走してくる角度でコースの目処を立ててきます。

次に、トスがどの辺にあがってきているかでストレート、クロスを判断します。

ですのでスパイカーはブロッカーの心理を利用して、スパイクする寸前まで逆のことをします。

「ストレート気味に助走して、ストレート打つぞー、からのクロス!」とかが使えます。

わざとらしくない“演技”も大切です。

 

C打ち分けるときの腕の形

身体を正面に向けつつ、腕だけでコースを打ち分けることもあります。

ボールに体重を乗せにくいですが、ブロックを避けるために使用するケースが多いです。打ちたい方向へスイング軌道を変化させて、

ミートに至る過程で腕をロールさせます。写真で補足しますので下記参照ください。

 

 
 [標準(身体の正面)方向へスパイク] ※ボールに垂直な縦回転(ドライブ)を与えるイメージ

 

 

 
 [右(ライト)方向へスパイク] ※ボールに若干の左回転(シュート)&縦回転(ドライブ)を与えるイメージ

 

 


 [左(レフト)方向へスパイク] ※ボールに若干の右回転(カーブ)&縦回転(ドライブ)を与えるイメージ

 

 

他にも、フェイント,プッシュ,ブロックアウト(ワンタッチ)などの技術もございますので、またご紹介したいと思います。

 

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